覆水盆にかえらず

大学5年のとき、主に一緒にいたのは、同じく留年したやつ、
俺の同級生の高校時代の友達で浪人してるやつなどだった。

さて、俺のポリシーとして、サークルや学部の友達などの女とは付き合わないというものが当時あった。
もともと集団内での立ち振る舞いに難アリなので、どうせそういう女とどうにかなることはないとも思っていたのだが。

しかしなんと、卒業後に同じ学部同じ学年の女と熱愛してしまった。 昔書いたが。
その結果、別れたわけだが、いろいろめんどくさくなり、大5時の友達は1人を除いて全て消してしまった。つまり電話メールを全て無視して途絶えさせた。
なぜなら、誰か大学5年次の連れと会うとなったら、確実にその娘とも会うか、もしくはその娘の話を耳にしてしまうわけで。
それはかなり耐えられないのだ。なぜならかなり愛してしまっていたからである。

さっき、1人を除いて、と書いたが、そいつとだけはよく連絡するし1年に1回くらいは会う。そいつはN古屋に住んでいるが、
こないだT京でプチ同窓会があったらしい。
そこには俺が縁を切った多くの友達がやってきていて、俺の話題も軽く出たらしい。 あいつどうしてんだろうな〜みたいな。
ずっと24歳で止まってるわけ。
そのN古屋のやつは、シラをきったらしいが。

その話を聞いて胸が痛くなった。「だれだれが女と別れたらしい」「だれだれは相変わらずバンドをやっている」
「だれだれは転職した」「だれだれは・・・・」
何年経っても、みんなそれぞれ環境が変わっても、変わらない語らい・・・。
俺はそこにはいなかったが、手に取るようによくわかる。酒とタバコの煙と女の話と音楽と・・・・。
俺がそこにいないこと・・・それはきっと歴史の必然だったんだ。
そう思うことにした。

もう1度時間が戻って、今この娘とどうこうならなければ、
縁を切ることがない、という状況でも俺はその娘を愛していただろう。

そういうもんだ。

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通信の女のメールとか電話まだある。
お願い、もう1回やりなおおそう的な。
ぐっと我慢。しょうがないんだ。まだ好きっちゃ好きだ。
でも決定的だったんだ。しょうがないんだ。

通信は3月で終わる、記憶も薄れる。それでいいんだ。きっと。